ニンフのひとり語り
2007-01-12


こういう仕事をしていると、
ある程度ナルシストであることも大事……かもしれません。

ほめられて、逆に「冗談言わないでください!」
などとキレてしまっては、場もしらけます。

ほめられて、のせられて、
「ありがとうございます〜!」と喜べる脳天気さというか、
天真爛漫さというか…。
そんなものがエネルギーになるときも……あります。
その辺は、ま、けっこう自信があるかも知れません。

でもねえ。
いいのかなあ…。

メナード美術館での朗読。
この春に開かれる「シャガール版画展」に合わせての企画です。
恋愛物語「ダフニスとクロエ」のストーリーをもとに、
この作品に囲まれて、この空間で、
どうやって私らしく表現できるか…?

お客様は座っています。
絵は壁面にとまっています。
すべてが動かない空間で、
私も動かなかったら、あまりにもおもしろくない!

やっぱり私が動くしかないでしょう。
そう、絵に合わせて。

衣装はどうしましょう?
どんなスタイルで語りましょう?

あれこれ話し合ううちに、

「二人を見守るニンフになって語りましょう」と言うことに。
あ〜、妊婦じゃないですよ。
ニンフ、です。

そういえば昨秋、揚輝荘で源氏物語を語るときに、
「月の精になって…」と台本作家の先生から言われたっけ。
こういう仕事をしていると、
ほんとうに申し訳ないほど、いい役を頂くときがあります。


帰宅後、もう一度「ニンフ」を調べました。

 @ギリシア神話で、川・泉・森・花などの精霊。
  美しい乙女の姿であらわされる。ニュンフェ。
 A〔転じて〕美少女。

いいのかなあ。

何ヶ月目ですか〜?と聞かれないように、ダイエットもしなきゃぁ。

正直、美しいシャガール作品の前で、
どんなニンフが生まれるか…怖い気持ちが半分…いえ九割です。


☆3月28日(水)14:00〜14:30
  「ダフニスとクロエ 春休みお話し会」
    ※お子さまもどうぞ

☆4月14日(金)18:00〜19:00
   「ダフニスとクロエ」〜ギターとともに〜
    ※高校生以上対象

メナード美術館
[URL]

どちらも入場券のみで鑑賞できます。

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