2009-02-01
今日から二月。
昨日は出産後はじめて人前でお話ししました。
人前といっても家族同然の門下生たち。
「ことばのまなびや」の集まりでした。
久しぶりの笑顔、笑顔、笑顔。
うれしくって顔も心もほころびっぱなしでした。
おかげさまで、無理のない最良のスタートになりました。
前半は活動報告や活動予定、会計報告など。
後半は各グループごとの発表という構成に。
半年間「講師不在」のまま練習を重ねた日々の成果発表です。
それぞれのグループごとの個性も際だち、
練習の様子まで想像できます。
いやあ、みんな、すばらしい!
うれしい!ほんとうに!
わたしはこころからうれしかったです!
来年二月には劇場での朗読会を予定しています。
その日に向かってまた一歩、ともに進みましょう。
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昨日の朝、カレンダーで1月31日という日を見て思いました。
そう、一生忘れられない日の一つです。
昨年の1月31日、
私の体内で小さな小さなほんとに小さな心臓が、
鼓動を打つ音を聞いた日です。
おなかの中で成長し生まれ出たはるちゃんは、
二日前にはじめて“くるんぱっ”と寝返りを打ち、
今日は初めておかゆの上澄みを食しました。
初めてスプーンで食べたごはんは、
ほんの少しでしたが、とても上手に食べることができました。
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6月に上演される時代物の歌芝居で、
一曲だけ作詞をすることになっていました。
竹千代(のちの徳川家康)を生んだ於大が、
離縁され里に帰って、ひとり竹千代を想い歌う歌。
(当時の女性は、まさに子を産むためだけの存在だったのですね)
箏曲正弦社家元の野村祐子さんが琴を弾きながら歌う予定で、
祐子さん自身が作曲をされます。
その作詞の締め切りが1月いっぱいだったので、
昨日の夜にメールで送りました。
於大の悲しい心持ちが自然に私に中にわいてきます。
五感で覚えた記憶は、なかなか消えないものですよね。
風の音に重なり聞こえてくる子どもの泣き声。
乳のにおい、無垢な笑顔。
柔らかな肌、胸に抱いた小さな体のぬくもり…。
お琴の弾き語りと言うことで、
私には珍しく七五調の詩にしました。
「杜をゆらして吹く風に」
〜母のひとり唄〜
杜をゆらして吹く風に
重なりき聞こゆ 夜泣き声
わが子の声と あのぬくみ
幾とせすぎしも忘れえぬ
今宵も落つる涙雨(なみだあめ)
夜ふけて抱(いだ)く 夢枕
背丈のほどに思い馳せ
育ちのとしを指で折る
胸の痛みは日ごと増す
ひと目会いたや 愛し子よ
ひと夜野をこえ 川をこえ
わが子の眠るかの町へ
飛んでゆきたや鳥のよに
杜をゆらして吹く風に
重なりき聞こゆ 夜泣き声
わが子の声とぬくもりは
幾とせすぎしも忘れえぬ
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