そういうものなんだ…
2007-06-17


「あなたのことを思い出さない日はありません。」


どこかで耳にしたことのあることば。

使い古された感さえあることば。

親が子に贈る言葉。


「なんか大げさなだあ」と思っていたけど、

いえいえ、本当にそうなんですね。


2年前に遠くの大学へ進み、家を出た息子のことも、

春から自立した娘のことも、

一日たりとも忘れたことはありません。

今になって「ああ、親ってそういうものなんだ」と痛感しています。



それどころか、

日が経つにつれ、なにかにつけて、

「これ、あの子に見せたいなあ」とか、

「あの子だったらなんて言うかな」とか。



まるきり力不足の親だけど、

こういうときには、ふつうの親の顔しているのが、

妙に笑えます。



遠い昔に死んじゃった父も、

きっとそんな思いで、

どこかからハラハラしながら私を見てくれているのかな…。


一キロも離れていないところにひとりで住む母も、

そんなふうに私のことを思ってくれていているんだろうな…。



子を持って知るなんとやら…。

親の心のなんたるかが、少しだけ見えてきたような気がしました。

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